jokelifeのブログ

人生は冗談だ。

綺麗事なしの長女論②祝福編

僕は、次女に辛く当たる長女の気持ちを知るため、彼女の言い分を聞いてみました。

・(キレたときのことではなく)前々から積もり積もった怒りがある。

・大人が次女の味方ばかりする。ケンカしたら自分が悪者にされる。

調べてみると、他のご家庭でも上の子が下の子をいじめるという問題はあるようです。

対処するためには原因を知りたい!

原因は色々な人が色々なことを言いますが、「的確なんじゃないか」と思った主な説を書いておきます。

①ケンカをすれば、チビちゃんだからって下の子の方が優遇される。気に食わない。(ここ、長女の言い分と同じですね!)

②何故か下の子の面倒を自分が見なくてはならない。気に食わない。

③上の子から見れば、好きで「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になったわけではない。だからそもそも下の子が生まれた時点で、存在自体が気に食わない。

①②はギリギリ気持ちは分かるんですが、③は過酷ですね。

僕は一人っ子なので、気持ちを理解するのは難しいかもしれない。

話は変わりますが、きょうだいゲンカ(兄弟喧嘩、姉妹喧嘩)で調べてみたら、自然界はもっと壮絶でした。

卵からかえると血の繋がったきょうだいを巣から突き落とす鳥とか、

母親の子宮の中で共食いデスマッチするサメとか、

「なに?きょうだいって生まれる前から敵なわけ?」と驚かされました。

きょうだいを倒しておいて、自分がエサを独占すると言う戦略なんでしょうね。

僕は綺麗事は抜きにしないと真実は分からないと思っています。

きょうだいは本能レベルでは、命がけの戦いをする宿敵同士の面もある。

そういう考えを頭の片隅に置いておくことにしました。

もう一方で、人間は長いこと助け合ってきたわけですから、強く結ばれた仲間、盟友とも言えます。

宿敵であると同時に盟友。これがきょうだいのベースと考えることにしました。

さて宿敵だからってツメ跡が残るようなつねり方をしてよい訳ではありません。

だから僕はベースには③のような気持ちがあると知りつつ、①②の気持ちを必死に理解をしようとしました。

さて、ミッションの話に戻ります。

「皿洗い」「古文の一節を暗記」「腹筋、背筋」、それ以外に、子どもに課した秘密のミッションがありました。

秘密。つまり子どもは、何をするとそのミッションが達成になるのかは知りません。

「秘密のミッションって中身は何なの?」としきりに聞いてくる子どもたち。

言ったら秘密にならないだろ笑

僕はただ、「いいと思うことをしなさい」と言ってきました。

(「ミッションの時だけいいことをしてもしょうがない。ミッションにつながると思っていないのにいいことをしたら、やったときに教えてあげよう」と伝えたつもりですが、子どもたちはどの位理解したかな?笑)

さて、そんな秘密のミッションも、ついに明かされるときがきました。

中身は【次女が腹筋・背筋、皿洗い、古文の暗記のどれかをするとき、長女は次女を手伝ってあげた】というものです。

夕ご飯の後の食卓で、長女を表彰しました。その時に、なぜこの「手伝ってあげた」と言うミッションを加えたのかを説明しました。

「君は、次女が生まれてからずっと、次女の面倒を見てきてあげただろ。そして、”お姉ちゃんなんだから”と言われ、我慢することも多かったろう」。

うなずく長女。

珍しく僕の目を見て話を聞く。

ふだんなかなか目を合わせないのだけど、

この時はきっと琴線に触れたのだろう。

「僕は、君が次女を助けてきてあげたことにお礼を言い、お祝いしたい。このミッションは、今月やったことについて書いているけれども、今までずっと助けたり面倒見てあげたりしたことについてお祝いしたいんだ」

そばで聞く次女は、両手を広げて拍手の準備をしている。

「君が次女を助けてくれたことを表彰します。ミッション達成おめでとう!」

待ちに待って大きな拍手をする次女。

少し照れくさそうに賞金を受け取る長女。

次女のお世話、よくやってくれたね。

「当たり前のように押し付けられた仕事」じゃなくて「感謝され、認められる理由」になったからね。